2007 Fiscal Year Annual Research Report
実験動物由来ヘリコバクター属菌の病原遺伝子検索と簡易診断への応用
Project/Area Number |
19700374
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Research Institution | Central Institute for Experimental Animals |
Principal Investigator |
篠原 晴香 Central Institute for Experimental Animals, 実験動物研究部, 研究員 (60414067)
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Keywords | 感染症 / 徴生物 / マイクロアレイ / 動物 |
Research Abstract |
19年度の研究計画は大きく2つに分けられる。一つは蛍光マイクロビーズアレイシステムの系の確立、もう一つはHGelicobacter属菌の野外株の収集である。前者においては、16SrRNA領域よりHhepaticus/Hbilis/Hsppのプローブを作製し、Hh/Hb/Htyphloniusの基準株と反応させたが、どの株にもクロス反応を起こし検出することができなかった。その原因として1)プローブの特異性、2)ハイブリダイゼーションの条件、などが考えられる。このため、特異性の高い配列を探し出しプローブの設計をやり直す必要性が出てきた。後者の菌株の収集においては、Helicobacter属菌は42株収集できた。Hhは他の腸内細菌の影響や、同じHelicobacte属の混合感染により、培養を試みた400検体中、Helicobacte属PCRが陽性となったのが140検体、さらにHhPCR陽性となったものは20検体、この中でHhを分離できたものは3検体であった。また、病原性があるものの一つとしてHelicobacter typhloniusがあるが、海外の菌株譲渡機関から凍結乾燥した菌を取り寄せて培養を試みたが、発育しなかった。その原因としては凍結乾燥条件が悪かったことが考えられる。
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