2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19700383
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
久保 満 The University of Tokushima, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 助教 (30325245)
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Keywords | 生体肝移植 / マルチモダリティ画像 / 画像データベース / 多時相CT画像 |
Research Abstract |
本研究の目的は,肝疾病末期状態に対する中心的な治療法である生体肝移植手術において,マルチモダリティ画像から術前計画や術後評価を高精度に定量的解析法する手法を研究開発することである.マルチモダリティ画像を用いることで形態と機能の両側面から解析することができ,造影CTによる多時相の画像間解析により臓器構造の細部まで解析することができる.これらにより術前計画,術後評価に必要な臓器構造解析,臓器容量計測,疾病解析,機能解析などに利用する.平成19年度は,以下の2つについて実施した. 1.生体肝移植前後のマルチモダリティ画像による高精度な定量的解析法の研究開発 まず,生体肝移植に関わる画像データの収集を行うために個人情報を削除するソフトウェアを研究開発して病院に導入した.病院から画像や診断情報などを収集し,生体肝移植症例や肝臓疾患に関する画像データベースを構築した.ここでは,収集した画像に対して専門医の指導のもと教師データとなる臓器や脈管のラベル画像を作成した.次に,患者情報,撮影条件,画像情報などを統合して管理できる画像データベースを構築した.さらに,研究を円滑に行うための多時相画像の同期解析が可能なソフトウェアを開発した. 2.マルチモダリティ融合画像データベースによる術前の高精度な画像解析技術の研究開発 マルチモダリティ画像を用いた腹部画像解析に関する研究開発を行った.また,多時相CT画像から画像特性と造影効果を分析し,肝臓の脈管を抽出する手法ついて研究開発を行った.この手法を1で作成した教師データを用いて精度評価を行った.さらに,脈管の分岐部の特徴解析に関する研究を行った.
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Research Products
(6 results)