2008 Fiscal Year Annual Research Report
突発的内反外乱器における長腓骨筋反応時間計測法 -足関節内反捻挫の再発予防-
Project/Area Number |
19700467
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
松田 祐一 Gunma University, 医学部, 助手 (50312898)
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Keywords | 長腓骨筋反応時間 |
Research Abstract |
健常者大学生(男性12名, 女性10名, 年齢20.3±1.0, 身長166.3±9.0, 体重58.1±7.9)の長腓骨筋反応時間の低負荷足外がえし運動による影響を検討することを目的に実験を実施した。 自作した突発的内反外乱器を用いて擬似的足関節捻挫刺激を加え, 無負荷足外がえし運動の前後で長腓骨筋反応時間を計測した。統計処理ソフト「SPSS」を用い, 対応のあるt検定にて分析した。運動前および運動前後の有意な左右差はないが, 運動後には有意に左右差があり, 具体的な数値は運動前の右が68.3±15.1ms, 左が77.0±25.3msで, 運動後の右が66.6±20.2ms, 左が74.7±22.2msというデータを取得した。 その結果, 第一に昨年度, 実施した長腓骨筋反応時間計測法により利き足・非利き足, 性差, 日差変動に有意差がないということに続き, 第二に健常者には健常者の長腓骨筋反応時間の低負荷足外がえし運動による影響は単純に運動により長腓骨筋反応時間が速くなったり, 遅くなったりするのではなく, 運動後にのみ左右差があるとうことから解釈が難しいことがわかった。 以上のことより, 健常者の長腓骨筋反応時間の基準値と健常者には健常者の長腓骨筋反応時間の低負荷足外がえし運動による影響はないことが解明した。今後は企業や工学部と連携した突発的内反外乱器を作成し, 健常者の基準値を計測するとともに, 足関節内反捻挫の維持期患者における研究を課題となることがわかった。
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Research Products
(1 results)