2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19700479
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Research Institution | Kumamoto National College of Technology |
Principal Investigator |
嶋田 泰幸 Kumamoto National College of Technology, 熊本電波工業高等専門学校, 准教授 (10321522)
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Keywords | 情報システム / 医療・福祉 / 献立立案・提供 |
Research Abstract |
本年度は、まずシステム制御理論の視点から支援対象者を制御対象と見なした場合のシステムの表現について検討を行った。支援対象者の生活環境は日々動的に変化するため、本支援システムは動的システムとして考えなければならない。このとき、支援対象者の健康情報・生活情報・環境情報・医療情報などを動的システムの内部信号と見なすことができる。ここで注意すべき点は、個々人の目標が異なることである。健康状態を重要視する支援対象者もいれば、食材の市場価格や食事履歴を重要視する支援対象者も存在する。個人適応型システムを設計するためには、これら個人的な差異を考慮すべきである。そこで、本研究では、既往歴、嗜好品、食材の市場価格、食事履歴を考慮し、献立を立案・提示するシステムの検討および設計を行った。 さらに並行してレシピデータベースに関する検討も行った。バランスのよいメニューを提供するため、さまざまな食材を利用したレシピを検討し、栄養価に関する詳しいデータを有するものを比較・検討した。また、実際に支援対象者が利用する観点から、食材に関するデータだけでなく、調理方法、調理時間、調理の難易度など、本システムを利用する上で利用者が気になるデータもデータベースに登録した。このような、人間を対象としたシステムを構築する際、使用上、利用者ができる限りストレスを感じないよう設計することは重要である。利用者に対し様々な情報を提供することは利便性の向上につながり、ひいてはストレスを軽減させることが可能であると考える。
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