2009 Fiscal Year Annual Research Report
学校体育におけるバレーボール指導のための視覚的資料の開発に関する研究
Project/Area Number |
19700487
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
高橋 宏文 Tokyo Gakugei University, 教育学部, 准教授 (20281363)
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Keywords | バレーボール / 運動指導 / プレー行動 / マルチメディア教材 |
Research Abstract |
本研究の目的は、学校体育におけるバレーボールの指導のための視覚的資料の開発を試みることである。本研究で開発を試みる視覚的資料は、生徒が実技学習時にコンピューターにより使用できるマルチメディア資料から、動きやプレーのイメージ想起やコツの獲得に大いに役立つことが期待されるものである。初年度はプレ調査として、学校体育でのバレーボールゲームに表出してくるプレー現象の実態把握の分析を行った。そして2年目は前述の調査から視覚的資料、調査表の作成を行った。その後、試行期間を通してコンテンツの映像をより良いものにしていくために、再度撮影が必要な映像については画角等の工夫を重ねて再度撮影し、教材として用いる視覚的資料のリニューアルを図った。20年度の本実験では、大学のバレーボールの授業において、授業の実施場所である体育館にてマルチメディア教材をPCにより視ることができる環境を作り授業を展開した。さらに、本学の学生支援システムを使いネット上で同様の教材が閲覧できるようにし利用させた。また、授業展開の中で各基本技術やゲームの様相について撮影し、学習の事前・事後のプレーや動作の実態とその変化について、また各基本技術やゲームに際するチェックシートを作成し授業の進行により内観や各自の感じについての変化を把握した。そして、学習の最後には、作成した教材の効果についてアンケートを実施し、視覚的資料の効果の測定を行った。 21年度は上記した、チェックシートの回答内容や撮影した映像に関して、練習の前後でその変化について分析を行った。また、ボールゲームの経験の有無による違いなども分析した。これらの作業を通して、本研究で作成したマルチメディア教材の効果について検討を行った。その結果、マルチメディア教材を利用したバレーボールの学習には一定の効果があるものの、それまでの経験などにより、効果についてはバラツキがあることが分かった。
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