2007 Fiscal Year Annual Research Report
ダンスがもたらす身体の適応現象-下腿三頭筋の筋持久力に着目して-
Project/Area Number |
19700494
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Research Institution | National Institute of Health and Nutrition |
Principal Investigator |
吉田 真咲 National Institute of Health and Nutrition, 栄養疫学プログラム, 技術補助員 (00415605)
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Keywords | ダンス / 筋持久力 / 筋の適応 / バイオメカニクス |
Research Abstract |
本研究では,ダンスにおける足底屈運動の動作特性を明らかにし,さらに足底屈動作中にみられる下腿三頭筋に生じる適応現象を表面筋電図によって評価することによって,神経系の要因から検討し,ダンス経験者にみられる筋持久力特性を明らかにすることを目地として行っている.また,筋の適応にはトレーニングよる特異性が認められることから,ダンストレーニンダによる適応現象をより明らかにするために,ダンスにおける足底屈動作の特性を検討することが必要であると考えられる.そこで,19年度はつま先を伸ばす,つま先立ち,跳躍などのダンスで多く見られる足底屈動作中の動作特性を筋活動様相,および動作解析から明らかにすることを目地に調査を進めた.特に,先行研究の考証および方法の確立を中心に行った.調査対象とする動作は,立位姿勢保持,ドゥミ、ポワント(足関節底屈,足指屈曲)、ポワン、(足関節底屈,足指伸展)、連続しな跳躍し,腓腹筋内側頭,外側頭,およびヒラメ筋より表面筋電図を用い,筋活動を記録する.同時に,足関節の角度変化および足圧中心動揺を記録した. 筋持久力は,健康の維持・増進のために重要な体力要素のーつである.加齢により,各種体力要素は低下し,筋持久力も低下する.運動遂行のためには,心肺機能がらみた持久カのみならず、活動筋の局所の持久力も必要である.また,下腿三頭筋は,日常生活においても直立姿勢の保持から,歩行・走行・跳躍といった移動運動までを担うため、非常に活動の多い筋の一つである.本研究を行い、ダンサーの下腿三頭筋の筋持久力特性を明らかにすることは、プロフェショナルのダンサーのみならず,他の人々を対象とした健康スポーツとしてのダンスの可能性を示すことにつながると考えられる.
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