2008 Fiscal Year Annual Research Report
常歩(なみあし)様踏切動作に床面物理特性が与える影響
Project/Area Number |
19700516
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Research Institution | Gunma National College of Technology |
Principal Investigator |
高橋 健太郎 Gunma National College of Technology, 一般教科(人文科学), 准教授 (80342468)
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Keywords | 剣道 / 踏切動作 / 床面 |
Research Abstract |
これまでの研究では、構えから打突動作に移行する際の体重移動の特徴を明らかにすることができた. しかし、これらは床面の物理的特性といった外部情報を考慮していない. 下肢に発生する傷害の原因や、その予防に対する指導法などを考えた場合、踏切動作中に発揮される力学的情報や、主要な筋の動態を検討することだけではなく、床面の硬さ(振動周波数)との関係を明らかにすることは非常に重要なことであると考えられる. そこで本研究では、床面の物理的特性(振動周波数)が、高齢者の剣道の踏切動作にどのように影響するかをバイオメカニクス的に明らかにすることである. 床の振動周波数の結果を踏まえ、概ね3つのグループ(振動周波数 : 高、中、低)に分類した. その後、それぞれの床面(体育館や剣道場)に対しての踏切動作をおこなわせ、その時の下肢の筋動態、及び筋振動を測定した. なお、実験試技は正面打撃(単打撃)、小手面打撃(複数連続打撃)の2種類とし、デジタルビデオカメラを用いて、キネマティックデータを求め、それらを複合させ検討をおこなった. 実験設定は3種類の床面おいて踏切動作中のEMG測定(前脛骨筋、腓腹筋、大腿四頭筋)をおこなった. 測定部位は左右の下肢とした. その結果、一般の剣道場のほうが、固い床面の体育館でおこなわれるものよりも筋活動が多い傾向が認められた. このことより体育館で活動をおこなう場合、怪我の予防を十分に考える必要性が示唆された. また、高齢者の場合、動作様式も考える必要も示唆できた.
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