2009 Fiscal Year Annual Research Report
フィードバック制御を用いた身体活動量測定と健康の量反応関係
Project/Area Number |
19700548
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
高橋 信二 Tohoku Gakuin University, 教養学部, 准教授 (50375482)
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Keywords | 身体活動量 / エクササイズ(Ex / 週) / 加速度センサ / 妥当性研究 / メタボリックシンドローム |
Research Abstract |
本研究では,中高齢者を対象とした運動教室を開催し,49歳から71歳までの中高齢者26名(男性5名,女性19名)の身体活動量(加速度センサデータ),形態,体力,血液成分(主に,中性脂肪,HDLコレステロール,血糖値)の測定を複数回実施した.身体活動量は,2つの方法により加速度センサデータからエクササイズ(Ex/週)を推定した.推定方法は,従来の回帰モデルを適用した推定方法(回帰法)と平成17~18年度科学研究費補助金採択課題「フィードバック制御特性に基づいた身体活動量の測定方法の開発」において開発された生体のフィードバック制御特性を考慮した方法(FCS法)である.回帰法とFCS法による身体活動量(Ex/週)と運動教室前後における形態,体力,血液成分の変化の関連性を検討し,以下の成果を得た. 成果1:FCS法は加速度センサ法よりも身体活動量を高く評価することが明らかとなった(図1).この欠課は,運動後過剰酸素摂取量など生体の動的特性をFCS法が反映した結果である. 成果2:一方,両方法の関係性は非常に高く(r=0.99)(図2),また,健康状態の変化に対する関係性はほぼ同等で低い価であった.分析手続きの複雑さを考慮すると加速度センサ法の方が一般性に優れることが示唆された.
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Research Products
(2 results)