2007 Fiscal Year Annual Research Report
乳幼児利用のための街区公園の環境整備に向けた環境教育プログラムの開発
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19700562
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
田中 稲子 Yokohama National University, 学際プロジェクト研究センター, 特任教員(助教) (60345949)
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Keywords | 環境教育 / 街区公園 / 乳幼児 / 住環境 / 環境整備 |
Research Abstract |
本研究は環境計画の視点から、街区公園の近隣の保育士をはじめとする乳幼児の保護者や近隣住民が街区公園の環境計画の意義を学習し、自らが環境整備指針を提示できるような住環境教育プログラムの提案と評価を目的とする。これは、保育所の屋外遊戯場としての街区公園の環境整備も視野に入れた、乳幼児向けの外遊び場の整備指針の策定を最終目標としている。 H19年度は、本研究の対象となる横浜市内の街区公園の選定にあたり、公園の利用実態がこれまで明らかにされてこなかった保育施設に着目し、横浜市の認可保育所(全390件)および横浜保育室(全133件)等を対象として、日常の園外活動の場としての公園利用の実態や、求める環境特性を把握するためのアンケート調査を行った。認可保育所(回収率35%)ではほぼ毎日公園を利用する施設が全体の4割を占め、横浜保育室(回収率32%)においては8割にものぼり、日常の活動の場として公園が頻度高く利用されている実態が明らかとなった。また、公園に対して求める環境特性が保育のねらいによっても異なることが明らかとなり、安全性だけでなく自然環境のあり方や人間関係等、公園整備上配慮すべき計画要素が抽出された。これらの成果に基づき選定した街区公園において、前述の計画要素に関連する音環境等の特性を実測により把握し、選定公園で実施する住環境教育プログラムの元データの蓄積を行った。 さらに、これらに並行して、公園環境の一要素となる温熱環境をテーマとして、公園の設備・樹木や建物を利用した夏の暑さや冬の涼しさを学ぶための体験型の温熱環境教育プログラムを提案、試行した。この際、参加者へのアンケート調査から試行した教育プログラムによる学習度を把握し、本プログラムの課題を抽出した。
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Research Products
(2 results)