2009 Fiscal Year Annual Research Report
身の回りの電磁界・電磁波測定を取り入れた体験型電磁環境教育の検討
Project/Area Number |
19700621
|
Research Institution | Beppu Mizobe Gakuen College |
Principal Investigator |
笠置 映寛 Beppu Mizobe Gakuen College, 家政学部, 准教授 (10310947)
|
Keywords | 電磁環境 / 電磁界 / 電磁波 / 測定実験 / 環境教育 |
Research Abstract |
身の回りの電磁界・電磁波を測定する活動を通して、電磁界・電磁波の物理的性質、及び電磁環境に対する理解を深める教育を実践するための実験教材、内容の検討を行うことが本研究の目的である。本年度は、これまで検討してきた実験教材・方法を、実践することを視野により検討を進めるとともに、それらを用いて授業実践を行った。 (1) 電磁波測定実験教材、オンラインマニュアルの検討 実験教材の検討としては、安価で簡易に製作できる紫外線測定器として紫外線LEDを使用した測定器の開発を行うとともに、市販の紫外線商品を使用した実験の検討を行った。また、高周波測定器(インピーダンスアナライザ、ネットワークアナライザ)を用いたマイクロ波測定実験の検討を行った。さらに、昨年度検討を行ったオンラインマニュアルに関して、運用面を考慮し、より一般的に使用されているCMSツールへの移行に関する検討を行った。 (2) 電磁界・電磁波測定を取り入れた体験型電磁環境教育の実践 高等教育における電磁環境教育として、短期大学生を対象に、検討を行った実験教材・方法により授業実践を行った。授業前後に行った調査より、電磁環境に対する興味を高めることに関しては検討した教材は有効であるが、物理的性質の理解には更なる改善が必要であることが明らかとなった。また、小学校理科の授業においても、電磁環境教育の一環として行う紫外線教育を実践した。一般には様々な紫外線関連商品があり、これらを授業で使用し、体験することで、紫外線及び電磁環境に対する興味を高められることが分かった。さらに本研究は生涯教育での利用も視野に入れていることから、研究代表者が所属する短期大学において行われる地域の方を対象とした公開講座において紫外線教育を実践し、活動を取り入れることにより幅広い年齢層に対しても、電磁界・電磁波に対する興味が高められることが分かった。
|