2009 Fiscal Year Annual Research Report
授業後の5分間で視聴可能な、学習者中心の視点を取り入れた授業ふり返り支援システム
Project/Area Number |
19700626
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中島 平 Tohoku University, 大学院・教育情報学研究部, 准教授 (30312614)
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Keywords | 授業振り返り / 授業改善 / クリッカー / 授業撮影 / 授業実践 / ファカルティ・ディベロップメント / コミュニケーション力育成 / 国際情報交換 |
Research Abstract |
平成21年度の研究成果として、論文誌3件、国際会議発表3件、国内会議発表8件があった。主要な研究成果の具体的な内容としては以下が挙げられる。 ・大学院学生のためのプレゼンテーション能力向上を目的とした授業実践の中で、本研究で提案したシステムを教育プログラムと共に使用することにより、効率的・効果的に発表能力を向上させるのに貢献できることを示した。 ・本研究で提案したシステムは、授業改善だけではなく一般的なコミュニケーション能力をはじめ、観察・判断力向上の支援や効率的なeラーニング教材の作成など、広い応用可能性があることを示した。具体的には、集団心理療法における大学院生向けの観察力育成への応用、大学学部学生のためのプレゼンテーショントレーニング、同じく学部学生のためのディスカッションにおける「空気を読む」能力の育成への応用を示した。 ・本研究で提案したシステムを用いて講義を行なった。その結果、システム不使用の場合と比較して、複数の実験条件下で常に、宣言的知識に関して、その記憶試験の結果が有意に高いことを示した。 これらの成果から導き出される本研究の意義は以下の3点である。本研究は、効率的・効果的な教育改善の方法を提供する。ただし、そのシステムは適切な教育プログラムとともに使用される必要がある。本システムを講義で利用することにより、学習者の宣言的知識の記憶保持が改善される。本システムは、一般的なコミュニケーション力・観察力・判断力育成に効果的に利用可能である。
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Research Products
(14 results)