2007 Fiscal Year Annual Research Report
Euglena利用による新たなバイオディーゼル燃料と食用資源
Project/Area Number |
19710067
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Research Institution | Nayoro City University |
Principal Investigator |
雪野 継代 Nayoro City University, 保健福祉学部, 助教 (30433121)
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Keywords | Englena / ワックスエステル発酵 / 食用資源 / カーボンニュートラル / バイオ燃料 / バイオ燃料 |
Research Abstract |
本課題では,温室効果ガスのひとつであるCO_2固定能に優れ,食糧資源として検討がなされその有効性が数多く確認されているEuglenaを,食糧資源としながら同時にバイオディーゼル燃料の新しい供給源とする事を目的とする。具体的にはEnglenaを光独立栄養下でCO_2通気にて培養し多糖類パラミロンを大量に蓄積させ,その後嫌気条件下にてワックスエステルを生産,そのワックスエステルをバイオディーゼル用燃料として用いる事が出来る様,量産と調製を行うものとするものとする。 平成19年度は培地と培養条件による細胞の生産性について検討を行った。Cramer-Myers培地は(NH_2)HPO_4,KH_2PO_4といった無機塩類,クエン酸およびビタミン類からなる独立栄養培養用の培地である。またKoren-Hutner培地はグルコース,リンゴ酸やグルタミン酸といった有機酸,ZnSO_4,MnSO_4といった無機塩類そしてビタミン類から調製される従属栄養培養および混合栄養培養用の培地である。それら2種類の培地を用いて光照射をし,空気通気しながら撹拌し培養を行った。 Koren-Hutner培地を用いた区のグルコース濃度が培養開始時の1/40濃度になり,以後値に変化がなかった事から,グルコースはほぼ消費し尽くされたと判断し,以後,ワックスエステル発酵を行った。ワックスエステル発酵開始後,培地中のセルの光学密度の値が低くなった後,その後上昇に転じた。顕微鏡観察を行ったところ,セル内にワックスエステルと思われる物を蓄積していた。よって'ワックスエステル発酵時の光学密度の上昇はセルの密度が上昇したためではなく,セル内にワックスエステルをため込んだため,セルの体積が増加したためと考えられる。平成20年度は効率よくセルからワックスエステルとタンパク質を得るための検討を行っていく予定である。
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