2007 Fiscal Year Annual Research Report
DNAナノ構造体を鋳型として用いる微粒子表面の超精密修飾技術
Project/Area Number |
19710107
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
鈴木 健二 The Institute of Physical and Chemical Research, 前田バイオ工学研究室, 基礎科学特別研究員 (40415196)
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Keywords | DNA / ナノ粒子 / ハイブリダイゼーション / ナノ構造 / 自己集合 / 表面 / 鋳型 / テンプレート |
Research Abstract |
本研究の目的は、微粒子表面に、多種類のDNA分子を、任意の数と相対的位置関係で、効率良く修飾する技術の開発にある。微粒子表面上にDNAを精密に修飾することができれば、DNA相補鎖間でのハイブリダイゼーションを利用して、微粒子の自己集合を完全に制御することができるようになると期待される。この技術は、原理的には様々な微粒子に適用できる汎用性の高い修飾技術であるため、将来フォトニッククリスタルや量子ドットデバイスの製造に利用できる可能性がある。 具体的には、DNAナノ構造体を鋳型として利用する微粒子表面へのDNA固定化技術の開発に取り組んでいる。本年度は、一つの金ナノ粒子表面に、2つの異なるDNA分子を選択的に固定する技術の開発に取り組んだ。作成されたDNA修飾金ナノ粒子を、アガロースゲル電気泳動を用いて分析することで、金ナノ粒子表面に、2つの異なるDNAが選択的に固定されていることが確かめられた。また、作成されたDNA修飾金ナノ粒子を核として、金ナノ粒子を自己集合させることで、金ナノ粒子三量体を選択的に調整できることを確認した。さらに、透過電子顕微鏡を用いて、三量体の観察を行ったところ、核となる金ナノ粒子上にハイブリダイズした二つの金ナノ粒子間の距離が、用いたDNAナノ構造体のサイズを反映していることが確認できた。この事から、本技術を用いれば、一つの微粒子上に固定されるDNAの数や組み合わせを制御できるだけでなく、固定されたDNA間の相対的位置関係も制御できることが明らかとなった。
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