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2008 Fiscal Year Annual Research Report

日本語多義構文の効果的学習順序とその教材開発に関する認知言語学的研究

Research Project

Project/Area Number 19720125
Research InstitutionTohoku Gakuin University

Principal Investigator

尾谷 昌則  Tohoku Gakuin University, 教養学部, 准教授 (10382657)

Keywords日本語教育 / 日本語文法 / 意味拡張 / 言語変化 / 認知言語学 / 構文文法 / 全然 / 否定
Research Abstract

昨年度は研究に使用する独自コーパスのデータ収集と多義表現の実態の調査をメインに行ったが、本年度もそれを継続しつつ、加えて日本語教材から多義表現を洗い出し、研究対象の絞り込みを行った。様々な日本語教育教材から、複数の意味・用法を持つ表現を洗い出し、その意味・用法の整理・分類を行った。特に今年は初級〜初中級の教材を対象としたが、しっかりと語彙コントロールされている教材が多いためか、意味・用法のバラエティーの豊富さは予想をかなり下回るものであった。来年度は中級〜上級の教材に絞って行いたい。
本年度に特にピックアップした表現は、近年肯定/否定のどちらとも共起している副詞「全然」である。市販されている日本語教材では、否定文と共起している例文がほとんどであり、肯定文と共起しているものは見られなかった。しかし、独自に作成したコーパスデータを用いて共時・通時の両視点から予備分析を行ったところ、現代日本人はかなりの高頻度で副詞「全然」を肯定文と共起させて用いていることが判明した。データの頻度から見ても、否定文と共起する方がプロトタイプ的用法であろうことは疑いなく、そこから語用論的含意やメタレベルの否定へと機能変化したものと考えられる。本年度は、この予備分析と拡張プロセスに関する考察を論文にまとめて発表した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] アマルガム構文としての『「全然」+肯定』に関する語用論的分析2008

    • Author(s)
      尾谷昌則
    • Journal Title

      言葉と認知のメカニズム-山梨正明教授還暦記念論文集-

      Pages: 103-115

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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