2007 Fiscal Year Annual Research Report
日本人英語学習者の特徴的誤りを修正するためのオンライン教材の開発
Project/Area Number |
19720150
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
岡裏 佳幸 Fukuoka Institute of Technology, 社会環境学部, 准教授 (00389397)
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Keywords | 日本人英語学習者 / 診断テスト / コミュニケーション / オンライン教材 |
Research Abstract |
平成19年度における具体的研究内容は、日本人英語学習者の特徴的誤りを把握するために使用する診断テスト(diagnostic test)の作成である。あらかじめ日本人英語学習者が誤りを犯しやすいと思われる文法や語法を検討した上で、診断テストの作成に着手した。本研究では、円滑なコミュニケーションを妨げるような日本人英語学習者による誤りを調査することに主眼を置いている。とりわけ、コミュニケーションにおいて重要な役割を演じる動詞を中心に扱っている点に、本研究の意義がある。主に英語で書かれた文法書や辞書、新聞、雑誌などの様々な文献をデータとして、診断テストに使用する英文の選定を行った。診断テストの問題形式には、主として、多肢選択形式を採用した。具体的には、多肢選択形式正誤問題や多肢選択形式空欄補充問題、整序英作文問題、記述式英作文問題などを中心に、複数の問題形式を採用している。また、当て推量による解答に配慮して、自信レベルテスト法(confidence testing)を採用した。作成した診断テストは、再度、錯乱肢有効性分析(distractor efficiency analysis)によって錯乱肢の有効性を検証し、さらに、日本人英語学習者の特徴的誤りを明らかにする上での構成概念妥当性(construct validity)、内容的妥当性(content validity)を検証した後に実施する。このように、診断テストの有効性、妥当性を入念に検証することによって、誤答箇所を把握するだけではなく、誤答の傾向を分析し、その原因を追究しようとしている点で、本研究が重要であるということができる。
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