2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本人英語学習者の特徴的誤りを修正するためのオンライン教材の開発
Project/Area Number |
19720150
|
Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
岡裏 佳幸 Fukuoka Institute of Technology, 社会環境学部, 准教授 (00389397)
|
Keywords | 日本人英語学習者 / オンライン教材 |
Research Abstract |
平成20年度の研究目的は、3点に集約できる。すなわち、テストを使用して日本人英語学習者の特徴的な英文法の誤りを明らかにすること、これらの誤りを修正するためのオンライン教材全体の構成を検討すること、オンライン教材に使用する英文を選定すること、である。まず、大学生を受験対象者として、多肢選択形式の英文穴埋め問題と多肢選択形式の整序英作文問題によって構成されるテストを実施した。受験環境を統一するため、e-mailやホームページ上では実施せず、教室内でのみ実施することとした。テストの結果、主として、動詞に関わる誤用が浮かび上がった。具体的には、主語と動詞の一致、自動詞と他動詞、現在分詞と過去分詞、過去形と現在完了、よく似た意味の動詞などにおいて、誤りが多く見られた。本研究における最大の目的は、誤用分析を行うことではなく、明らかになった日本人英語学習者の特徴的誤りを修正するためのオンライン教材を作成することにある。したがって、テストの分析結果に基づいて、オンライン教材全体の構成を検討した。主として、動詞とその関連項目の習得を中心とした構成を考えている。さらに、オンライン教材の構成案にしたがって、使用する英文の選定を進めた。学習効率を考慮して、接続詞や関係詞を含む場合を除いては、できる限り単文に重点を置いて選定を行った。しかしながら、本研究の最終年度において、再検討すべき課題も残されている。当て推量によって正答数が高くなっていると思われるテスト問題に関しては、異なる対象者に実施するなど、さらなる検証を行うことによって、必要に応じて修正を施さなければならない。
|