• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2007 Fiscal Year Annual Research Report

ラオス焼畑村落における畜産業の地理学的研究

Research Project

Project/Area Number 19720216
Research InstitutionFukushima University

Principal Investigator

中辻 享  Fukushima University, 人間発達文化学類, 准教授 (60431649)

Keywords人文地理学 / 土地利用 / 焼畑 / 家畜飼育 / ラオス / 国際情報交換
Research Abstract

19年度はラオスの焼畑社会の変動に関する博士論文の3章分を書き上げた。.さらに、学会や研究会で1時間程度の発表を3回行った。このうち、本研究課題に直接関連するのは博士論文の第V章「焼畑村落における出作り集落」と3月末の日本地理学会での発表、「ラオス焼畑村落における家畜飼育と出作り集落の形成」である。ラオスの焼畑村落で家畜飼育は現在、最重要の現金収入源であり、その発展の可能性は大きい。ラオス政府や国際援助機関も焼畑を代替する現金収入源として、その振興に力を入れている。ところが、焼畑民自身の家畜飼育方法を検討することなしに、その発展策を探ることは。できないだろう。ラオスでは家畜飼育は古くから焼畑の農業体系に組み込まれ、成長してきたためである。これらの研究成果では以上の点を指摘すると同時に、対象地域における家畜飼育の概況を明らかにした。
さらに、ブタや家禽の飼育場として、またウシや水牛の見張り場として、出作り集落が重要な役割を果たしていることを明らかにした。家畜飼育には広い放牧地が必要であり、伝染病の感染を避ける必要もある。そのため、出作り集落を形成し、集落から遠距離地でそれを行っているのである。この事実は焼畑民の家畜飼育のあり方を探る上で重要な意義を持っている。しかし、論文作成や学会発表により自身の勉強不足や調査不足の点が明らかになった。そこで、20年度はこれらの成果を学術論文としてまとめると同時に、現地調査に力を入れたい。19年度はカウンターパートと研究や調査許可の手続きについて交渉することはできたものの現地調査の実施までは踏み込めなかった。20年度はラオス国立大学社会科学部との提携の上、夏休みと春休みに比較的長期でそれを行いたい。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ラオス焼畑村落における家畜飼育と出作り集落の形成2008

    • Author(s)
      中辻享
    • Organizer
      日本地理学会2008年春期学術大会ネイチャー・アンド・ソサイエティ研究グループ例会
    • Place of Presentation
      獨協大学
    • Year and Date
      2008-03-30

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi