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2008 Fiscal Year Annual Research Report

行政主体内部における機関間紛争の司法的解決についての研究

Research Project

Project/Area Number 19730028
Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

門脇 雄貴  Tokyo Metropolitan University, 社会科学研究科, 准教授 (50438115)

Keywords国家法人説 / 機関訴訟 / 国法学 / 機関人格 / イェリネック / ベルナツィク
Research Abstract

平成20年度においては19世紀のドイツ国法説における、機関論の学説史研究に力点をおいた。そこでは、前年度におこなった国家法人説の研究を前提に、国家法人説において機関がとりわけ法人との関係でどのような位置づけを与えられているのか、また機関の人格ないしは権利なるものがどのように理解されてきたのか、という点が明らかにされたといえる。すなわち、19世紀半ばにはいまだ機関論が十分に意識されていなかつたのであるが、その後19世紀後半に至るにつれて、国家法人の単一性ゆえに機関の人格が否定され、他方で機関担当者の権利が論じられるようになっていったことが分かる。
本年度の研究成果の意義・重要性は、以下の点にある。すなわち、本研究課題は、行政主体内部の機関間紛争の司法的解決すなわち機関訴訟をその検討対象としているところ、国家が法人だとされる一方、機関には法人格がないのが当然だとされる結果として、機関訴訟は「法律上の争訟」ではないという結論が導かれることがある。しかし、国家法人説の意図(前年度の研究成果)を踏まえたうえで、法人における機関の法的な位置づけを探り、人格の有無という視点から、法人と機関との関係を明らかにしたところに本年度の研究の意義・重要性が見出される。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 国家法人と機関人格 (二) -機関訴訟論再構築のための覚書-2008

    • Author(s)
      門脇雄貴
    • Journal Title

      法学会雑誌 49

      Pages: 233-264

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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