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2009 Fiscal Year Annual Research Report

行政主体内部における機関間紛争の司法的解決についての研究

Research Project

Project/Area Number 19730028
Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

門脇 雄貴  Tokyo Metropolitan University, 社会科学研究科, 准教授 (50438115)

Keywords国家法人説 / 機関訴訟 / 国法学 / 機関人格 / 有機体 / 相対的人格 / ギールケ
Research Abstract

平成21年度においては、20世紀前半のドイツ国法学説における、機関論の学説史研究に力点をおいた。そこでは、平成19年度におこなった国家法人説の研究及び平成20年度におこなった機関論の研究を前提に、国家法人説において機関がとりわけ法人との関係でどのような位置づけを与えられているのか、また機関の人格ないしは権利なるものがとのように理解されてきたのか、という点が明らかにされたといえる。すなわち、20世紀前半においては、肩機体説あるいは法領域説に基づいて機関人格を認める立場が登場した。
本年度の研究成果の意義・重要性は、以下の点にある。すなわち、本研究課題は、行政主体内部の機関間紛争の司法的解決すなわち機関訴訟をその検討対象としているところ、国家が法人だとされる一方、機関には法人格がないのが当然だとされる結果として、機関訴訟は「法律上の争訟」ではないという結論が導かれることがある。しかし、国家法人説の意図(平成19年度の研究成果)を踏まえたうえで、法人における機関の法的な位置つけを探り(平成20年度の研究成果)、とりわけ法領域説に基づく相対的人格論に立つことで、権利享有の前提となる法人格を機関にも認めることが理論的に正当化されうることが明らかとなった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 国家法人と機関人格(三・完)-機関訴訟論再構築のための覚書-2009

    • Author(s)
      門脇雄貴
    • Journal Title

      法学会雑誌 50

      Pages: 141-164

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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