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2007 Fiscal Year Annual Research Report

安定期におけるナショナリズム:冷戦後日本のアイデンティティとその変化

Research Project

Project/Area Number 19730118
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

BOYD J Patrick  Waseda University, 国際教養学術院, 助手 (50449328)

Keywords政治学 / 比較政治 / ナショナリズム
Research Abstract

冷戦後の日本におけるナショナリズムの強弱や変動を計量的に説明しようとするのが、本研究の目的である。近代民主主義国家を対象とすると、「民族・国民」と「国家」の繋がりは既に形成されているため、ナショナリズム自体が、既存の繋がりを再確認する過程もしくは、新たな繋がりを作る過程となる。本研究では、この繋がりを形成するための手段として主に政治家が使用する「ナショナル・ナラティヴ」(国家形成や国家像などに関する逸話)に焦点を絞り、ナショナリズムを幾つかの「ナショナル・ナラティヴ」に分類し、一定の基準によって選出された政治レトリックを量的に内容分析することにより、近年、特に冷戦中と冷戦後の日本のナショナリズムがどのような変化を遂げたかを明らかにしていく。
研究方法として、戦後日本史に関する和書や洋書を調べることにより、最も顕著で継続性があると思われる「ナショナル・ナラティヴ」を選定し、コーディング・マニュアルを作成した。そして、第四次吉田内閣以降の国会開会式で行われた所信表明演説、施政方針演説、野党代表演説、それらに関連した朝日、毎日、読売の新聞社説のデータ収集し、電子化されていない部分の電子化を業者に委託した。内容分析を実施するため、研究支援者として大学院生1名と大学生1名をコーダーとして起用し、上記コーディング・マニュアルに定めたコーディング方法を20時間以上習得させた。2名のコーダーが、政治レトリック内のそれぞれの「ナショナル・ナラティヴ」をコーディングし、コーダー間の信頼性を検証しながら、一部のデータをコーディングした。
研究成果として、三つあげられます:1)コーディング・マニュアルの作成、2)上記の演説と社説の収集・電子化・データベース化の完成、3)このデータの一部のコーディング(平成20年度完成予定)。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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