2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19730226
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
佐々木 浩二 Senshu University, 経営学部, 講師 (80381440)
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Keywords | 金融論 / 経済統計学 / 経営学 |
Research Abstract |
科研費にて購入したデータを分析したところ、2003年から2007年までにMSCBを発行した東証上場企業のうち、2008年末まで上場を維持した会社の割合はおよそ90%であることが分かった。 上場持率に影響を与えていると思われる要因は以下の通りである。 ・所属部 : 東証一部上場会社の上場維持率が最も高く、続いて二部、マザーズの順となった ・発行回数 : 一度だけMSCBを発行した会社の上場維持率は、複数回発行した会社に比べ高かった ・発行市場 : 欧州圏で発行した会社の上場維持率が最も高く、続いて日本、アジアの順となった ・アップ率 : 当初転換価額が直近の市場価格を上回るMSCBを発行した会社の上場維持率は、アップ率が0のMSCBを発行した会社の上場維持率よりも高かった ・償還請求権 : 償還請求権付のMSCBを発行した会社の上場維持率は、付与しないMSCBを発行した会社の上場維持率よりも高かった。とりわけプットオプションを付したMSCBを発行した会社の上場維持率が高かった これらの分析結果を日本のMSCBについて (仮題) にまとめた。また研究を進める過程で渉猟した既存研究の流れをPIPEsの理論 (仮題) としてまとめる作業を進めている。これらについては21年度に発表したいと考えている.
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