2008 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツの経営教育機関の実状と経営教育に対する経営理論総合化のもたらす意味
Project/Area Number |
19730251
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
梶脇 裕二 Kagawa University, 経済学部, 准教授 (80304575)
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Keywords | 一般経営学 / 経営教育 / ドイツ経営学 |
Research Abstract |
本研究は現在の経営教育システムの改善を目的に, 2つの具体的な取り組みを予定していた. そのうちの1つである, ドイツにおける経営理論総合化の動向については, まず一昨年度にすでにボーフム大学のシュナイダーの主張を整理していた. 20年度にはさらに, 社会科学・行動科学的方向の代表者の一人であるゲッティンゲン大学のシャンツの最近の主張もまとめ, 管理論を神経科学的見地と結びつけた「神経科学的経営経済学」の全貌を明らかにした. シャンツの行動理論的経営経済学から神経科学的経営経済学の学説的展開は日本でもまだ多くは紹介されておらず、この考察が経営理論のあり方に一石を投ずるものとして、今後大いに注目を受けるのは必至である. こうしてドイツにおける経営理論総合化への代表的方向の論者を取り上げたが, さらに20年度にはこれまで発表した論稿に加筆・修主を加えて, ドイツ一般経営学の歴史を整理した. またもう1つの課題であった, ドイツの経営教育機関の実状の調査については、マンハイム大学経営経済学部・一般経営学、人事制度、労働科学講座のW. A. エクスラー教授の協力のもと、19年度には, マンハイム・ビジネススクールのウィークエンドMBAコースの講義に数回参加させていただき、カリキュラムの仕組みや特徴を知るとともに、教室内での実際の学生の雰囲気を感じ取ることができた. また学部のカリキュラムにおいても同講座の推進している英語によるインターナショナル・マネジメントの講義にも参加させていただき、世界中から集まった留学生を中心に、人的資源管理の国際化に関する問題をテーマに学生の討論を直接聞くことができた. 20年度に渡欧した際にも, マンハイム大学関係者とコンタクトを取り, 現状の教育システムに関するインタビューを試みた. 経営理論の総合化の調査と関連させて, 現状のビジネススクールの課題を提示することができた.
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Research Products
(2 results)