2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19730263
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
岩谷 昌樹 Tokai University, 政治経済学部, 准教授 (70366003)
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Keywords | デザインマネジメント / グローバル企業 / 経営戦略 / ブランド / マーケティング / イノベーション |
Research Abstract |
今年度の活動は、大きく3つに分けることができる。1つは、ESSECビジネススクールのブリジット・モゾタ教授の著した『デザインマネジメント』の翻訳作業を行ったことである。同書は体系的にデザインマネジメントを捉え、歴史・事例も踏まえた上で、実務にも使用できるものであり、本格的なデザインマネジメント論の文献が少ない日本に同書を紹介することは有意義である。来年度では、この翻訳書の出版化を目指そうとしている。また1つは、海外での調査である。2007年9月には韓国・ソウルにて、サムスン電子に関する調査を行った。事前準備としては、三星物産に出向した経験があり、韓国経済・企業に精通している、住友商事情報調査部の方へのヒアリングを2007年7月に新宿で行った。その際のアドバイスを踏まえ、サムスン経済研究所の主席研究員との面談やサムスンが経営するリウム、同社携帯電話のフラッグシップストアであるAnlycallスタジオなどへの訪問を行い、貴重な素情報を収集した。そして2008年3月には、前述のモゾタ教授との意見交換を行いにフランス・パリへと出向いた。モゾタ教授からは、日本語訳の出版では、グラフィックを新たに多数入れて刊行したいとの意向を確認した。またポンピドゥーセンターにおいて、最新のデザインマネジメント文献についても情報収集した。同3月にはデンマーク・コペンハーゲンにも行き、同国のデザインの現状についてサーベイした。いま1つは、2つの予備的考察を行ったことである。1つは、デザインを経営資源として見るための枠組みの整理を論文にして、今年度の研究発表とした。もう1つは、サムスン電子の歴史を捉えたもので、今年度発表の図書に「第2章サムスン電子」として収録した。
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Research Products
(2 results)