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2007 Fiscal Year Annual Research Report

職業における"楽しみ"の階層研究

Research Project

Project/Area Number 19730341
Research InstitutionNiigata University of International and Information Studies

Principal Investigator

小宮山 智志  Niigata University of International and Information Studies, 情報文化学部, 准教授 (40329347)

Keywords階層 / フロー経験 / 聴き取り調査 / 質問紙調査 / 計量分析
Research Abstract

職業における楽しみとは何だろうか。いままでの階層研究で扱ってきた資源は、主に職業よる外発的報酬である。本研究は、外発的報酬である賃金・社会的地位と、内発的動機である職業に従事すること自体の"楽しみ"とは、どのような関係になっているのかを明らかにする。
チクセントミハイ(Csikszentmjhalyi, Miha1y, 1977)では職業におけるフロー経験(強い没入経験)について、探索的に、そして少サンプルながら確証的に研究している。本研究ではインタビュー調査における少数事例質的調査と、質問紙調査における大規模サンプル調査を併用することで、人々の深層心理に迫る。初年度にあたる平成19年度は、インタビュー調査を実施した。
13名の方に、ご協力いただき、業種・職種・雇用形態・年齢・性別において、バリエーション豊かに調査することができた。長時間のインタビューにより、さまざまな「楽しむに至る、または至れないプロセス」が存在することを解明した。例えば"楽しむ"ために「行為への機会が行為者の技能とつり合っている」ことが重要であるとされているが(チクセントミハイ1977)、業種・職種において、つり合いが取ることが難しい原因が異なることが明らかになった。時代の変化の中で自己の技能を十分に発揮する場が減少しているケース、むしろ多くの機会を与えられているが、職場の慣習によってオーバーワークを強いられるケースなど、さまざまな原因が存在した。
この少数事例調査で得られた知見を、質問紙調査によって、分布と原因を検証する予定(平成20年度)である。
参考文献 Csikszentmihalyi, Mihaly, 1977, Beyond boredom and anxiety, San Francisco:
Jossey-Bass Publishers. (=1991,今村浩明訳『楽しむということ』思索社)

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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