2010 Fiscal Year Annual Research Report
認知症介護家族への支援におけるナラティブ・アプローチに関する研究
Project/Area Number |
19730369
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
荒井 浩道 駒澤大学, 文学部, 准教授 (60350435)
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Keywords | ソーシャルワーク / ナラティヴ・アプローチ / ピアサポート / テキストマイニング / 認知症ケア / 家族支援 / 地域包括支援センター / 社会的孤立防止 |
Research Abstract |
本研究は、認知症高齢者をかかえた家族を支援する技法としてナラティヴ・アプローチに着目し、その有効性を理論的、実証的に検証するとともに、ソーシャルワーク理論としての体系化を図るものである。 平成22年度は、主として(1)認知症ケア、ナラティヴ・アプローチ、解決志向アプローチ、セルフヘルプ・グループ、セルフヘルプ・グループ、地域包括ケアシステム、社会的孤立防止、自然言語処理、テキストマイニングなどに関する国内外の文献レビュー、(2)地域包括支援センター社会福祉士(非常勤)という立場からのナラティヴ・アプローチを用いたソーシャルワーク実践とデータ収集、(3)認知症家族会の運営支援に注目したミーティングへの継続的な参与観察を実施した。 具体的には、ナラティヴ・アプローチ以外のポスト構造主義アプローチとして解決志向アプローチに注目し、ナラティヴ・アプローチにおける「質問」の一般性、特殊性について理論的検討を行った。また地域包括ケアシステムとしてとらえた際の社会資源として認知症家族会を位置づけ、社会的孤立防止という視点における介護者支援の必要性とその方法について検討を行った。また、セルフヘルプ・グループ、ピアサポート・グループとして認知症家族会を位置づけた際の専門職、当事者、ボランティア等の関与のあり方について分析を行った。また認知症家族会で語られる「ナラティヴ・データ」を計量的に分析する方法として自然言語処理、とくにテキストマイニングについて、その応用可能性を検討した。研究成果の一部は、"荒井浩道(2010)「わが国のソーシャルワーク実践におけるナラティヴ・アプローチの可能性-認知症介護家族への支援を中心に」日本家族研究・家族療法学会『家族療法研究(第27回日本家族研究・家族療法学会大会抄録集)』27(1),47."などとして発表した。
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Research Products
(4 results)