2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19730480
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
平田 淳 弘前大学, 教育学部, 准教授 (90361005)
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Keywords | 教員評価 / 免許更新制 / 教員養成 / 教員の自律性 / 教員文化 |
Research Abstract |
22年度は、本研究の最終年度に当たる。当該年度6月から7月にかけてカナダ東海岸のプリンス・エドワード島州シャーロットタウン、ニューブランズウィック州フレデリクトンの二都市を周り調査を行った。前者においてはプリンス・エドワード島大学の教員養成と免許、同州教育省・教育委員会・教員組合で教員の採用・契約・評価・研修などについて調査した。後者においては、ニューブランズウィック大学の教員養成と免許、同州教育省及び教員組合で教員の採用・契約・評価・研修について調査を行った。これら二州とこれまで調査した他の諸州の間の最大の違いは、大学-教育省・教育委員会-教員組合が協働して教員養成のプログラムや、採用や契約に関する取り決めを作成している点である。特に教育省と教員組合の関係に関しては、事項によっては緊張関係になる場合もあるが、教員養成や採用に関しては共同の委員会を作るなどして、同意のうえで政策を実施している。こういった関係性はオンタリオ州やブリティッシュ・コロンビア州などの人口及び地理的な規模の大きな州では見ることはできず、東海岸二州の比較的小さな人口・地理的規模が緊密なコミュニケーションを可能としていると言えよう。 今年度調査は特に「教員養成」を重視して行ったが、対象とした二大学は規模的に見ても本学と似ており、その制度や実践は非常に参考となるものであった。他方で、北米においては、通常理工学部などを卒業し、その上で教員を目指すものが教育学部に入り1-2年で教育実践を学び教員免許を取得することになるため、大学1年次から4年かけて教科の専門性と教育実践能力を同時に養成する日本の大学とは異なることも留意すべきである。 また、最終年度ということもあり、これまで得たデータや情報をまとめる作業も行った。
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