2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19730481
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
若林 身歌 Yamagata University, 教職研究総合センター, 講師 (50400536)
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Keywords | 環境教育 / ドイツ / 教授学 / 教育学 / 教育目標 / 教育内容 / カリキュラム / 教育方法 |
Research Abstract |
2年次となる本年度(平成20年度)は、「ドイツにおける環境教育の教育目的・教育目標の理論と実際」ならびに「ドイツにおける環境教育の教育内容とカリキュラムの理論と実際」を研究課題に、ドイツの初等・中等学校における環境教育の目的と教育目標、そして教育内容とカリキュラムに関する分析・解明に取り組んだ。具体的な作業は、次の通りである。 まず、環境教育の教育目的・目標を明らかにするために、(1) 連邦・各州の環境教育制度にみる環境教育の目的・目標の解析、(2) 環境教育指針・環境教育指導資料における環境教育の目的・目標の把握、(3) 教科書や副教材にみる「子どもたちに身に付けたい環境資質(環境リテラシー)」の分析を行った。 また、教育内容およびカリキュラムの解明に向けて、(1) 初等・中等学校における環境教育内容の特質と内容の取り扱いについての分析、(2) 各教科レールプランにおける環境教育内容と内在型環境教育カリキュラムの解明、(3) 教科書にみる環境教育の教育内容とその取り扱いについての分析、(4) 連邦・各州の環境教育推進プログラムにおける環境教育カリキュラムの分析を行った。 これらの調査・分析活動においては、連邦レベルでの環境教育制度および学校を対象とした環境教育推進プログラムの代表的事例として、連邦・諸州教育計画委員会による「持続可能な発展のための教育」促進プログラム「BLKプログラム21」に着目するほか、バイエルン州やベルリン州・ハンブルク州・ブレーメン州といった各州の取り組みを検討の俎上に上げた。その結果、ドイツの学校における環境教育の目的と目標、教育内容とカリキュラムの実態とその特質を明らかにするとともに、「エネルギー学習のためのモジュール式学校情報システム(MSE)」等、学校における環境教育のための新たなプログラムを発掘することができた。
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Research Products
(2 results)