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2007 Fiscal Year Annual Research Report

ロシア帝国ムスリム地域における教育改革運動:「新方式」教育の思想と実践

Research Project

Project/Area Number 19730498
Research InstitutionToyo University

Principal Investigator

渡辺 賢一郎  Toyo University, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (30328637)

Keywords教育史 / ロシア史 / イスラーム史 / 社会運動史 / メディア史 / 帝国史 / 母語教育 / 思想史
Research Abstract

ロシア帝国のムスリム地域における教育改革運動について、19世紀後半から20世紀初頭にかけての時期に焦点をあて、調査・研究した。特に、クリミア・タタール人イスマイル・べイ・ガスプリンスキーの教育改革運動、通称「新方式」教育の思想と実践について、文献資料を中心に調査した。具体的には、ウクライナやトルコにおける海外調査によって、クリミアやカザンなどの地域において発行された、教育改革に関連する図書、パンフレット、新聞、教科書などを閲覧し、当時の初等教育および高等教育の実態、および改革を志向する人々によって改革対象と目された領域などを調査した。ロシア帝国のムスリム地域における初等教育(メクテブ)の教育の実態、および高等教育(メドレセ)の教育の実態を明らかにすることは、史料上の制約があるものの、当時発行された図書や新聞などから再構成を試みた。一方、改革を志向する人々が、伝統的なムスリム教育について、どの点を批判し、どう改善しようと図ったのか、史料をもとに整理した。また、ロシア帝国には、ムスリムによる学校教育以外にもロシア人によるムスリムのための学校が各種存在したが、帝政ロシアによる同化政策の一環として開校されたそうした学校との相違点も明らかにするため、文献による調査を行った。さらに、メクテブとメドレセは、伝統的なムスリム教育では、教育内容が明確に接続されていなかった。「新方式」では両者の有機的連関がいかにはかられていたのか、思想および実践面から分析した。

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Published: 2010-02-03   Modified: 2016-04-21  

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