• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2009 Fiscal Year Annual Research Report

ロシア帝国ムスリム地域における教育改革運動:「新方式」教育の思想と実践

Research Project

Project/Area Number 19730498
Research InstitutionToyo University

Principal Investigator

渡辺 賢一郎  Toyo University, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (30328637)

Keywords教育史 / ロシア史 / イスラーム史 / 社会運動史 / メディア史 / 帝国史 / 母語教育 / 思想史
Research Abstract

ロシア帝国のムスリム地域における教育改革運動について、19世紀後半から20世紀初頭にかけての時期に焦点をあて、調査・研究した。特に、クリミア・タタール人イスマイル・ベイ・ガスプリンスキーの教育改革運動、通称「新方式」教育の思想と実践について、文献資料を中心に調査した。最終年度にあたるため、クリミアやカザンなどの地域において発行された新聞などを所蔵するフランスの文書館で調査し、前年までのウクライナやロシア等における海外調査で捕捉できなかったものを入手した。特に、教育改革をめぐるさまざまな思想や実践計画について、史料から読み解いた。さらに、国内の図書館における調査を通じ、当時のロシア帝国の諸民族の分布やその生活などを確認することで、ガスプリンスキーらの改革運動がめざした方向の実現性の問題について考察した。また、ロシア帝国には、ムスリムによる学校教育以外にもロシア人によるムスリムのための学校が各種存在したが、帝政ロシアによる同化政策の一環として開校されたそうした学校との相違点も明らかにするため、前年度までに入手した文献による調査を行った。初等教育機関であるメクテブと高等教育機関であるメドレセは、伝統的なムスリム教育では、教育内容が明確に接続されていなかったが、「新方式」では両者の有機的連関がいかにはかられていたのか、思想および実践面から、国内外の文献を調査した。本研究の成果報告の一部として、日本中央アジア学会第12回まつざきワークショップにおいて、「「新方式教育」をめぐるガスプリンスキーの教育改革思想メドレセ改革を中心に」と題する報告を2010年3月におこなった。ここで得たコメントや質疑をふまえ、平成22年度中に活字化し、成果報告とする予定である。

Research Products

(1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 「新方式教育」をめぐるガスプリンスキーの教育改革思想メドレセ改革を中心に2010

    • Author(s)
      渡辺賢一郎
    • Organizer
      日本中央アジア学会第12回まつざきワークショップ
    • Place of Presentation
      松崎町商工会議所会議室
    • Year and Date
      2010-03-29

URL: 

Published: 2011-06-15   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi