2007 Fiscal Year Annual Research Report
デューイ実験学校における学部学生・大学院生のアシスタント活動による教職専門職教育
Project/Area Number |
19730500
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Research Institution | Keiwa College |
Principal Investigator |
伊藤 敦美 Keiwa College, 人文学部, 専任講師 (80387315)
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Keywords | 教育学 / デューイ実験学校 / 教職専門職教育 |
Research Abstract |
【目的】デューイ実験学校におけるアシスタント活動を通しての教職専門職教育について検討することによって、こんにちの教職課程における学校支援活動を通しての教職専門職教育の在り方について知見を得ることを目的として研究を行った。 【方法】デューイ実験学校において活動していたアシスタントのうち、シカゴ大学に在籍していた大学院生・学部学生について、人数、活動内容、専門分野、進路などを明らかにするために、「実験学校ワークリポート」「学業成績証明書」「シカゴ大学年次記録」を中心とした史資料を収集し、分析を行った。また、現代のシカゴ大学実験学校の教員組織についての調査を開始した。 【結果】1,デューイ実験学校の教員たちがシカゴ大学教育学科の科目を担当していたこと、2,学部学生・大学院生のアシスタントはデューイ実験学校の授業を補助するだけでなく授業を行う役割も担っていたこと、3,1903年までに活動していた65名のアシスタントのうちの20名がシカゴ大学の学部学生及び大学院生であったこと、4,デューイ実験学校でアシスタント活動を行った人物が、その後も専門性を活かして社会で活躍していたことが明らかになった。 【今後の展開】本研究の結果、学部学生・大学院生のアシスタントはデューイ実験学校において授業を補助するだけはなく授業も行っていたこと、実験学校の教員はシカゴ大学の授業の一部を担当していたことが明らかになったことから、両校間の密接な関係性が教職専門職養成を可能にしていたことが示唆された。そこで、平成20年度は、両校間の関係性及び両校の学校経営におけるアシスタントの位置づけに着目し、両校において実践されていた教職専門職教育の実態を明らかにすることを通して、こんにちの大学・大学院の教職課程における授業と学校支援活動を通しての教職専門職教育の在り方や展開の可能性についての理論枠組みを構築することを目指す。
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Research Products
(2 results)