2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19730542
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
加納 暁子 Nagasaki University, 教育学部, 准教授 (40404230)
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Keywords | 遠隔教育 / 器楽指導 / ヴァイオリン |
Research Abstract |
離島での遠隔教育システムを用いた器楽指導を行うに先立って、2007年9月11日、長崎大学内の第2コンピュータ室と音楽棟7番教室を学内LANで回線を結び、ヴァイオリンの初級段階の遠隔指導実験を行った。被験者は大学生2名と大学院生1名である。実験は成功し、楽器を持つ段階から『キラキラ星』を全曲演奏するという指導目標も達成された。実験を行った結果得られた課題として、対面指導では問題にならない力加減などが遠隔指導になると分かりづらいので言葉による表現の工夫などが必要になる。また弓を持つ右手の親指など、モニター上で死角になる部分があるので、カメラの角度を変えながら、指導を行う必要があることが明らかとなった。今回は大学内のLANを用いたため、回線状態が非常に良好で、遅延なども全く発生しなかったが、離島では回線の状態が良くないため、今後は回線速度を落とした実験、離島での実践、初級の学生だけでなく、中級の学生を対象とした指導など、場面や条件を変えて実験を行い、遠隔教育による器楽指導のシステムを構築していく。(申請当初、モーションキャプチャを用いる予定であったが、当該機器を貸与される予定であった韓国の研究者の協力が得られなくなった。しかし、モーションキャプチャの画像によって、人体を抽象化させるより、モニターによって指導者と被験者を直接映し出す方が、具体的な指導が可能になる。)
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Research Products
(1 results)