2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19730551
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Research Institution | The Museum of Modern Art, Kamakura and Hayama |
Principal Investigator |
稲庭 彩和子 The Museum of Modern Art, Kamakura and Hayama, 神奈川県立近代美術館・普及課, 研究員 (70450799)
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Keywords | 美術館学・博物館学 / 美術館教育 / 鑑賞教育 / ヴィジュアル・リテラシー / 文化資源学 / 視聴覚教育 / 美術史 / 生涯学習 |
Research Abstract |
本研究は、美術館が提供できる、学びの素材や、情報、場や機会、関係性(コミュニケーション)とは何かを改めて検証し、美術活動を素材とした汎用的な教材を考案することを目的とした。 今回の学習指導要領の改定によって、学校は美術館と連携をとり、日本の文化について理解を深めていくことが推進されているが、教育・文化施設としての美術館について、学べる基本的な教材がないという現状がある。その現状に対し、本研究では、小・中・高校の学校の現場で利用できる教材の開発を目指し、現場の先生方との討論を重ねて、現場のニーズを調査し、その意見を反映させた教材を制作する。 具体的には美術館を利用する事前学習に活用できる教材として美術館活動の概要がつかめる視聴覚教材「美術館を知る」(DVD教材)の制作、美術館の機能と所蔵品について学べる教材「Museum Box 宝箱」(神奈川県立近代美術館制作)を実際の学校で使用する際に参考となる指導案の開発である。視聴覚教材は、映像で美術館の調査、研究、展覧会開催、普及活動事業など全般の活動が具体的に説明され、社会の中での美術館の機能が子どもたちにわかるように構成された内容でDVDの形にして実際に教育機関に貸し出しをしたい。「Museum Box 宝箱」を活用するための指導案は、具体的な実施時間、対象学年などを明確にして、先生が気軽に実践してみることができるように「Museum Box 宝箱」とともに貸し出しを行うことを予定している。本研究を通して、美術館と学校の連携が具体的な教材を持ってすすめられるのは意義のあることと考える。
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