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2007 Fiscal Year Annual Research Report

Dブレーンによる量子論的幾何学の研究

Research Project

Project/Area Number 19740138
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

寺嶋 靖治  Kyoto University, 基礎物理学研究所, 助教 (20435621)

Keywords素粒子論 / 超弦理論 / 数理物理
Research Abstract

通常の空間で記述されるように見えるDブレーンが、その構成要素である不安定Dブレーン中のタキオンの凝縮により、非可換空間でも記述される。この理論を使って指数定理、インスタントンのADHM構成などの数学的な概念が不安定Dブレーン系の物理で理解できることが示されているが、この不安定系のDブレーンの枠組みで理解されるべき現在までのところ知られていない数学的な概念が存在することは確かであろうと予想している。特に、この理論が時空の非可換化と関係しているだろうことから、数学的にも完成されていない非可換幾何学を物理的、または超弦理論的に理解し発展させるだろうと期待している。しかし、現在までは、このような方法はコンパクトな空間上のDブレーンに対しては適用できなかった。そこで、私は、トーラスの上の不安定Dブレーンを考え、その厳密なタキオン凝縮解を発見した。これを使って、Nahm変換と呼ばれるフーリエ変換の一般化と考えられる変換が、このタキオン凝縮によって理解できることを示した。この結果は、近日中に発表予定である。また、Pisa大の衛藤氏、理研の橋本氏とともに、超対象理論のSeiberg双対を取ることにより、QCD弦 が、古典的なVortex弦として理解できることを示した。さらに、理研の橋本氏、Brown大のTan氏とともに、ホログラフィックQCDでのグルーボールの崩壊について調べた。

  • Research Products

    (3 results)

All 2008 2007

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Glueball decay in holographic QCD2008

    • Author(s)
      Koji Hashimoto, Chung-I Tan, Seiji Terashima
    • Journal Title

      Physical Review D 77

      Pages: 86001

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] QCD String as Vortex String in Seiberg-Dual Theory2007

    • Author(s)
      Minoru Eto, Koji Hashimoto, Seiji Terashima
    • Journal Title

      Journal of High Energy Physics 9

      Pages: 36

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] QCD String as Vortex String in Seiberg-Dual Theory2008

    • Author(s)
      Seiji Terashima
    • Organizer
      日本物理学会第63回年次大会
    • Place of Presentation
      近畿大学
    • Year and Date
      2008-03-23

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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