2007 Fiscal Year Annual Research Report
空間・時間反転対称性の破れたウラン化合物のフェルミ面の研究
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19740222
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| Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
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Principal Investigator |
松田 達磨 Japan Atomic Energy Agency, 先端基礎研究センター, 研究員 (30370472)
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| Keywords | 強相関電子系 / ウラン化合物 / フェルミ面 / 単結晶育成 |
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| Research Abstract |
本研究の目的は、結晶に反転対称性を持たない、あるいは時間反転対称性の破れたウラン化合物の純良単結晶育成を行い、空間または時間反転対称性の破れた5f電子系のフェルミ面の性質を明らかにする事である。ターゲットとする物質は、強磁性体UCu_2Si_2、メタ磁性物質UCoAl、超伝導物質とされているUCoである。初年度では、これら全ての単結晶育成に取り組んだ。UCu_2Si_2についてはSn-flux法、UCoALとUCoについては、チョコラルスキー引き上げ法を用いて単結晶を得ることに成功した。UCu_2Si_2については、予備的なドハース・ファンアルフェン効果測定(dHvA)に成功するほど純良単結晶育成に成功しており、理論的サポートを受けながらフェルミ面のトポロジーを明らかにしている段階である。またこの物質に関連する強磁性体UCu_2Ge_2の単結晶育成にも成功し、基礎物性を明らかにした。さらに参照物質、あるいは比較研究対象として、同じ結晶構造を持つ希土類化合物についてもdHvAによるフェルミ面の研究に成功し、系統的電子状態の研究が進展している。UCoAlについては七度の結晶育成実験によりdHvA効果測定の可能なレベルの単結晶に到達しつつある。UCoについては、微小ではあるが、はじめて単結晶育成に成功し、詳細な結晶構造解析が可能となりつつある。以上の事から当初の研究計画に従い、これらの物質の電子状態の研究はすすんでいる。
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