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2009 Fiscal Year Annual Research Report

対称性の低下をともなわない奇妙な連続相転移の探求

Research Project

Project/Area Number 19740237
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

原田 健自  Kyoto University, 情報学研究科, 助教 (80303882)

Keywords非閉じ込め臨界現象 / SU(N)反強磁性ハイゼンベルグモデル / 量子相転移 / 量子モンテカルロ法 / 拡張アンサンブル
Research Abstract

準1次元SU(N)反強磁性ハイゼンベルグモデルの量子相転移現象について、世界線量子モンテカルロ法を用いた大規模な数値的研究を行った。前年度の拡張アンサンブル法を用いた相関比に関する高い精度の数値実験結果より、N=3とN=4の場合に鎖間の相互作用の強さを変えて起こるVBS相とSU(N)磁性相の間の量子相転移現象は連続転移的な振る舞いを示すことが示されたが、相関比には強い有限サイズの補正項が存在し、通常の有限サイズスケーリング解析に向いていないこともわかった。そこで、本年度は、VBS秩序とSU(N)磁性秩序の相関比から求まるシステムサイズに依存した転移点を用いた解析をおこなった。その結果、有効転移点上のワインディングナンバーはN=3、N=4ともに連続的転移と矛盾しない振る舞いを示すことがわかった。また、さらに、SU(N)磁性秩序に関するクラスター数の分布関数の解析結果から臨界指数ηを導出し、1次転移を示す負の値ではなく正でかつ通常の値よりも大きいことや、SU(N)帯磁率から求まるηと矛盾しないことなどを示した。これらの大きなηは非閉じ込め臨界転移の理論的予想と一致している。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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