2007 Fiscal Year Annual Research Report
海洋形成条件の大気組成・雲に対する依存性の検討:汎用大気構造計算コードの開発
Project/Area Number |
19740294
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
はしもと じょーじ Kobe University, 自然科学系先端融合研究環重点研究部, 助教 (10372658)
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Keywords | 気象学 / 惑星起源・進化 / 惑星表層環境 / 系外惑星 / 惑星探査 |
Research Abstract |
「生命を育け惑星」である地球の最大の特徴は海洋を保持していることであると考えられている.本研究計画では鉛直1次元の放射対流平衡モデルを用いて海洋形成条件を制約することを目的としている.具体的には、様々な大気組成、惑星サイズ、中心星の放射スペクトル、といったパラメタ空間において、海洋形成条件を再構築することを目指している.当該年度においては、鉛直1次は凶放射対流平衡の大気構造計算コードの構築と、大気の吸収線パラメタや熱力学データの収集およびデータベースの構築をおこなった.ここで新たに開発した大気構造計算こーどは、広いパラメタ空間において系統的なパラメタスタディをおこなわねばならないという本研究計画の特質を考慮して、幅広い種類の大気に対応することが可能な高い汎用性を持たせたものになっている.当研究課題に配分された研究経費によって計算機を購入し、大気開発計算コードを実行するための環境整備をおこなうともに、地球大気と金星大気を想定した条件において予備的な大気構造計算をおこなった.この予備的な計算結果を解析することで、コードの動作確認と性能チチェックをおこない、コードのさらなる改良のための基礎データが取得された.また、これ以外にもありえる多様な組成の惑星大気に対応することができるよう、気体の吸収線パラメタや熱力学データの収集をおこなった.それらは開発中の大気構造計算コードで利用するに便利なようにデータベース化された.
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Research Products
(1 results)