2007 Fiscal Year Annual Research Report
周回性パケットによる多地点制御/モニタ方式と管理プラットフォームへの適用
Project/Area Number |
19760259
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
小山 長規 Osaka Prefecture University, 工学研究科, 助教 (10336802)
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Keywords | ネットワーク / フォトニックネットワーク |
Research Abstract |
本研究の目的は,広範囲に存在する人や物のデータを効率的に管理するために,周回性パケットによりデータを収集するシステムを提案し,実際に管理プラットフォームへ適用できることを示すことである。平成19年度では,主にシステム設計と基本的な機能を実装し,実験用ネットワークを構築した上で動作を確認した。具体的には以下の(1)から(4)を行った。 (1)システムの設計 管理対象の状態が動的に変化し,その情報が微小量データである場合,効率的なデータ収集法が重要になる。これに対しネットワーク上のノートにデータを一時保持し,これを周回してデータを収集する方法が有効である。このような周回性パケットを利用したモニタ/制御システムを設計した。中央コントローラとネットワークの各ノートに配置する処理エンジンから成るシステムとし,中央コントローラは周回性パケットの発生と収集したデータの受信,データの蓄積と解析,解析結果に応じた制御命令の発行を主な機能とした。各ノート内の処理エンジンは周回性パケットを受信すると保持しているデータを追加して周回性パケットを転送することと,中央コントローラからの制御の実行を主な機能とした。これに基づき,中央コントローラと処理エンジンとの協調動作を行うフローを明確にした。 (2)情報収集機能の実装 (1)の設計に従って,データ収集機能を実装し,データが収集されることを確認した。 (3)遠隔ルーティング制御機能の実装 各ノートのレイヤ3スイッチのルーティング設定を中央コントローラから設定する遠隔設定機能を実装した。 (4)実験ネットワークの構築と動作確認 中央コントローラがあるエッジノート,処理エンジンとレイヤ3スイッチがある3つの一般ノートを光ファイバでリング状に接続したIPネットワークを構築した。管理対象をPCとし,周回性パケットによりPCに保持されているデータが収集できることが確認できた。
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