2008 Fiscal Year Annual Research Report
周回性パケットによる多地点制御/モニタ方式と管理プラットフォームへの適用
Project/Area Number |
19760259
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
小山 長規 Osaka Prefecture University, 工学研究科, 助教 (10336802)
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Keywords | IPネットワーク / センサネットワーク |
Research Abstract |
平成20年度の研究目的は、平成19年度に設計・実装した周回性パケットを用いた微小データ収集システムの基本機能を実際のネットワークへ適用することを目標とし、データ対象をより具体化してシステム全体を再設計・実装することであった。さらに実験用ネットワーク上でのシステムの動作評価をした。結果、IPパケットのヘッダ共有方式により微小データを蓄積・一括送信することで効率的なデータ収集が可能となった。具体的には以下の(1)から(4)を行った。 (1) イーサネット・シリアル変換機能の実装 微小なRFIDタグデータを収集対象とするため、RFIDリーダをネットワークに接続する必要があった。RFIDリーダの入出力インターフェースがRS232Cであったため、イーサネット・シリアル変換機能を実装した。 (2) IPヘッダ共有方式の提案と実装 複数の50バイト未満の微小データを一つのIPパケット内に蓄積し、一括して送信するIPヘッダ共有方式を提案した。また(1) の変換機の中に本方式を実現する機能を実装した。本システムを学生の出席確認システムに適用することを念頭に置いていたので、学籍番号と時刻情報を合計した程度のサイズとして50バイトと設定した。 (3) 状況に応じた周回性パケットによる収集情報方式の設計と実装 データ発生のタイミングはランダムであり、様々な状況に対応しデータを収集する必要がる。このため次の三種類のデータ収集方式を設計し、システムに実装した。定期収集、臨時周回収集、臨時直接収集である。 (4) 管理プラットフォームの構築と、システム全体の動作確認 本研究で購入したネットワーク機器により実験ネットワークを構築し、本システムを動作させた。動作中にネットワークを流れるパケットをLANアナライザによって取得し、これを解析した結果、システムが適切に動作できたことを確認した。
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Research Products
(2 results)