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2007 Fiscal Year Annual Research Report

付着モルタルの補足水量が再生骨材コンクリートの強度・変形性状に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 19760305
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

佐川 康貴  Kyushu University, 大学院・工学研究院, 助教 (10325508)

Keywords再生骨材 / 再生骨材コンクリート / 吸水率 / 単位総水量 / 強度
Research Abstract

本研究では,今後,発生量および利用量が増加すると予測される,低品質〜中品質の領域に渡る品質の再生骨材を用いたコンクリートのモルタルおよびコンクリートの強度・変形性状の統一的評価手法の確立を目的としている。本年度は,細骨材の全てに再生細骨材を用いたモルタルを主に研究を実施した。以下に, 主な成果を示す。
(1)単位セメント量Cと総水量TWの比であるC/TWと強度との間には,高い相関関係が認められた。しかし, C/TW=1.50付近を境に,両者の関係を表す直線の勾配が変化した。
(2)新セメントペースト部における50nm〜2μmの細孔容積と強度との間には,高い相関関係が認められた。低品質の再生細骨材を使用した場合には, 細孔容積が小さい領域で強度が頭打ちの傾向となった。
(3)養生条件を水中養生とした場合と, 封緘養生とした場合とでは,強度発現に差が認められた。高い吸水率を有する再生細骨材を使用した場合には,特にその傾向が顕著に認められた。
(4)水中養生と封緘養生における強度発現性状および細孔容積測定結果から,強度および空隙構造に及ぼす再生骨材中の水分には2つの作用があると考えられた。すなわち,1つは,材齢初期において新セメントペースト部の空隙構造を粗大化させる作用であり,もう1つは,再生骨材からの水分供給による自己養生効果である。特に,初期の空隙を粗大化させる作用は,再生骨材表面の凹凸部に補足される水分が影響しているものと推察された。
(5)再生骨材を用いたコンクリートは, 天然骨材を用いたコンクリートに比べ,弾性係数が低下し, その低下の程度は骨材の品質により差が生じ,コンクリートの単位容積質量によって整理可能であることを示した。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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