2008 Fiscal Year Annual Research Report
牡蛎殻を骨材として利用したポーラスコンクリートの植栽能力に関する研究
Project/Area Number |
19760307
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Research Institution | Kure National College of Technology |
Principal Investigator |
堀口 至 Kure National College of Technology, 環境都市工学科, 助教 (90353317)
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Keywords | ポーラスコンクリート / 牡蠣殻 / 圧縮強度 / 透水性 / 異方性 / 水セメント比 / 植栽能力 |
Research Abstract |
1. 牡蠣殻ポーラスコンクリートの基礎特性 牡蠣殻ポーラスコンクリート(Oy-PoC)に使用されている牡蠣殻骨材は扁平な形状をしているため、型枠底面に沿って配向され層状に重なり合う傾向を示す。2種類の円柱型枠を用いて、牡蠣殻骨材が層をなす方向を円柱軸方向に垂直(縦打ち)および水平(横打ち)と変化させた供試体を作製した。Oy-PoCの基礎特性に及ぼす骨材の方向性、すなわち異方性の影響を検討したところ、Oy-PoCの圧縮強度に及ぼす異方性の影響は見られなかったが、透水性では横打ち供試体の方が、縦打ちより透水性が約2倍高くなった。 Oy-PoCの圧縮強度増進を図るために、水セメント比を16.7〜25%の範囲で変化させたOy-PoCを作製して、圧縮強度に及ぼす水セメント比の影響を検討した。試験結果より、Oy-PoCの圧縮強度は牡蠣殻骨材から破壊するために、水セメント比の影響をほとんど受けないことが分かった。 2. 牡蠣殻ポーラスコンクリートの植栽能力 Oy-PoCは強度が低いため、比較的強度を必要としない植生基盤材料への適用を目指している。Oy-PoCに使用する牡蠣殻骨材は粒径5〜20mmであるため、骨材として利用できない粒径5mm以下の牡蠣殻片を覆土と充填材に利用した。試験には洋芝を用いた。試験結果より、芝の草丈の成長は見られたが、根長は草丈ほどの成長が見られず、Oy-PoC空隙内まで根が深く伸長していなかったことが分かった。また、牡蠣殻片を、植生基盤材料の覆土や充填材に利用することが可能であることが分かった。
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