2008 Fiscal Year Annual Research Report
圧力・自由表面流れの予測を目的とした平面2次元スロットモデルの構築
Project/Area Number |
19760344
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
重枝 未玲 Kyushu Institute of Technology, 工学研究院, 准教授 (70380730)
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Keywords | 圧力・自由表面流れ / 数値解析 / 平面2次元モデル / スロットモデル / ダイナミックネットワークモデル / 都市河川 / 暗渠区間 / 地下街 |
Research Abstract |
本研究は, 暗渠区間を含む中小河川の洪水流と地下街での氾濫流の挙動を高い精度で予測可能な数値モデルの開発を目的としたものである. 当該年度では, 以下の(1), (2)を実施する計画であった. なお, (1)のモデルの改良に予想以上の時間を要したため, (2)については計画よりも若干遅れた状況にあるが, データの整理が済み次第, 速やかに実施できる体制にある. (1)ダイナミックネットワークスロットモデルの検証 昨年度, 計算精度と効率を勘案した上で, 湾曲部や分合流部については平面2次元スロットモデルを適用し, 直線区間については1次元スロットモデル適用することで圧力・自由表面流れを取り扱うことが可能なダイナミックネットワークスロットモデルを構築した. 当該年度では, 同モデルの平面2次元モデルと1次元スロットモデルとの接続方法について, 従来の質量保存のみを考慮したモデルを, 質量と運動方程式を考慮したモデルに改良し, 屈折部を有する水路でのダム破壊流れの実験結果に基づき両モデルの比較を行った. その結果, 後者のモデルの予測精度が高いことを示した. また, 管路ネットワークのテスト問題や実市街地での下水道網に同モデルを適用することで, その予測精度を明らかにした. (2)実河川や地下街へのモデルの適用性の検討 北九州市の実小都市河川や博多駅地下街に同モデルを適用する計画であったが, モデルの改良に予想以上の時間を要したため, 計画より若干遅れた状況にある. 現状としては, 河道等のデータは, 整理された状態にある. 現在, これらのデータに基づき解析データの作成を行っている状況である.
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Research Products
(3 results)