2007 Fiscal Year Annual Research Report
繰り返しによる耐力劣化を考慮したRC構造のための復元力特性モデルの開発
Project/Area Number |
19760386
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
梅村 恒 Nagoya Institute of Technology, 工学研究科, 准教授 (70324473)
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Keywords | RC造部材 / 繰り返し載荷 / 復元力特性 / 曲線型 / 木質構造 / 剛性低下 / 耐力劣化 |
Research Abstract |
鉄筋コンクリート造部材に関する既往の実験で得られた荷重-変形関係を収集し、部材断面の設計と加力方法が耐力劣化開始点の変位に及ぼす影響について調べた。繰り返し幅がある程度大きくなると、繰り返し回数が耐力劣化に及ぼす影響が急激に大きくなる。しかし、耐力が大きく低下した後は、低下の割合が小さくなる傾向が現れる。すなわち、繰り返し回数、繰り返し幅と耐力劣化開始点の移動量との関係に非線形性が見られた。耐力劣化点のデータはばらつきが大きく、載荷履歴に関する統計的処理を行うためには多くのデータが必要となるので、有限要素法を用いてデータを補う方法を検討した。これまで用いた方法では、部材の耐力や最大耐力時までの挙動はよく追跡できるものの、耐力劣化開始点の再現精度は不十分であり、より詳細な材料のモデルが必要であると考えられる。 鉄筋コンクリート造部材と同様に、曲線的挙動を示す木質構造物の復元力特性について調べ、簡便な復元力特性モデルを開発した。比較的少ないパラメータを適切に設定すれば、モデル開発に用いた実験以外のデータに関しても、小変形から大変形に渡ってきわめて良好に荷重-変形関係を再現することができる。RC造部材とは異なり、繰り返し載荷の耐力劣化開始点変位に対する影響は小さいが、スケルトンカーブの形状、除荷から再載荷に至るスリップ挙動、繰り返しによる剛性低下などは、RCの実験と近く、同様の手法を用いることができる。
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Research Products
(1 results)