2008 Fiscal Year Annual Research Report
マイコバクテリアの生産する新規C35環状テルペノイドの探索と生合成研究
Project/Area Number |
19780085
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐藤 努 Niigata University, 自然科学系, 准教授 (80334655)
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Keywords | テルペン / マイコバクテリア / 生合成 / テルペン環化酵素 / イソプレノイド |
Research Abstract |
1) C_<35>プレニル二リン酸合成酵素遺伝子とプレニル還元酵素遺伝子の同定 : 3種類のZ型プレニル鎖延長酵素ホモログと2種類のプレニル還元酵素ホモログをpET系およびpCold系ベクターに連結し、大腸菌で発現させた。Z型プレニル鎖延長酵素ホモログについては可溶化しており、ニッケルカラムによって精製した。GPP, FPP, GGPPなどのスターター基質とIPPを用いた酵素反応実験から、C_<35>プレニル二リン酸合成酵素遺伝子を決定することができた。この結果から、ゲノム上のその周辺領域からのC_<35>テルペン環化酵素を探索することが可能となった。現在、プレニル還元酵素について可溶化条件を検討している。 2) 新規C_<35>テルペンの探索と機能解析 : 2種類の新規C_<35>テルペンを各種クロマトグラフィーによって単離し、1つについては、NMRやMS解析によって構造を決定することができた。以前見出された環状C_<35>テルペンが更に代謝された構造であったが、生産量が微量であった。最終代謝産物が他にあると思われ、更なる探索が必要であることを示す結果であった。現在、生合成阻害剤を用いてその生合成を分析している。 3) C_<35>テルペン環化酵素遺伝子の探索 : 2種類の候補遺伝子をクローニングできた。現在、C_<35>テルペンを生産しないマイコバクテリアでの発現と遺伝子破壊を行っており、目的遺伝子かどうかを今後確認する予定である。 4) 無細胞抽出液を用いた生合成研究 : 酵素活性が微弱なため計画したようには進めることができなかった。
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