2007 Fiscal Year Annual Research Report
包括的二次元高速液体クロマトグラフィーによる環境汚染物質の高精度分析法の開発
Project/Area Number |
19790108
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Research Institution | Nihon Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
村橋 毅 Nihon Pharmaceutical University, 薬学部, 准教授 (70340445)
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Keywords | 環境分析 / 環境技術 |
Research Abstract |
ディーゼル排出粒子中には発がん性あるいは変異原性を有する多環芳香族炭化水素(PAH)が含まれている。PAHの分析には蛍光検出HPLCを用いることが多い。ディーゼル排出粒子には多くの蛍光を有する成分が存在するために、蛍光検出HPLCを用いる方法ではきょう雑成分が目的成分の定量精度に影響を与える場合が多い。本研究ではPAHの中でも、特にきょう雑成分のため分析が困難なbenz[a]anthraceneとchryseneに最適な条件で分析を試みた。一次元と二次元のカラムの選択が、包括的二次元HPLCの分離で最も重要である。包括的二次元HPLCでは、一次元のカラムからの溶出液を順次二次元のカラムで高速分離を行うので、二次元のカラムは高速で分離できることが必要であり、また一次元のカラムは二次元のカラムと分離特性が異なることが必要である。種々のカラムを検討した結果、一次元のカラムとして平面性認識能があるポリメリックC18カラム(GLサイエンスInertsil ODS-P)、二次元のカラムとして高速分離が可能なモノリス型のモノメリックC18カラム(Chromolith Performance)を用いた場合に、より短時間で効率がいい分離ができた。このカラムの組合せによる包括的二次元HPLCでディーゼル排出粒子の抽出物を分析した。試料は、まず一次元のカラムで分離され、溶出液は1分ごとに連続して二次元のカラムに導入され、分離・検出される。本分析法ではディーゼル排出粒子中のPAHがきょう雑成分の影響が少ない状態で分析することができた。
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Research Products
(2 results)