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2007 Fiscal Year Annual Research Report

RSV感染症におけるMast cellの役割の解明

Research Project

Project/Area Number 19790748
Research InstitutionNational Institute of Infectious Diseases

Principal Investigator

白戸 憲也  National Institute of Infectious Diseases, ウイルス第3部第5室, 研究員 (40415477)

KeywordsヒトRSウイルス / Mast Cell / degranulation / CX_3CR1 / HMC-1
Research Abstract

1)RSVのmast cellへの吸着性のおよび2)mast cellへの感染性の検討
Mast cellとしてHMC-1を用いたが,HMC-1はCX_3CR1を発現していることがフローサイトメトリーによって確認され,RSV感染実験で多用されるヒト肺癌由来のA549細胞と比較して50倍以上のmRNAを発現していた。また,細胞への吸着性をリアルタイムPCRによって検討した結果,A549,HMC-1細胞共にRSVの吸着量は同程度であった。
RSVの感染性の検討を行った結果,A549細胞ではRSV感染72時間後には1×10^5PFU/mi以上のウイルス力価を示した。一方HMC-1細胞では,RSV接種72時間後においても感染性ウイルスがほとんど検出されず,フローサイトメトリーによる細胞内のRSV蛋白の経時的検出でもRSV蛋白が検出できなかった。また,リアルタイムPCRによるウイルスRNAの経時的検出も試みたが,HMC-1細胞ではRSVのRNA複製効率が悪いことが明らかとなった。
以上のことからHMC-1細胞はCX_3CR1を発現しているが,RSVの吸着には影響がなく,また感染性にも影響がないことが示唆された。
3)RSV混合後のHMC-1からのサイトカイン発現および脱穎粒の解析
脱顆粒の検討を行った結果,HMC-1はRSVを直接接種した場合は脱顆粒しなかった。一方でRSVを感染させたA549細胞と共培養したところ,RSV感染後3日目,4日目のA549細胞との共培養により,有意な脱顆粒が見られた。しかしながら,RSV感染後のA549培養上清でHMC-1を培養しても脱顆粒が見られないことから,HMC-1の脱顆粒には,RSV感染A549細胞において発現しているなんらかの膜型分子やサイトカインのparacrineである可能性が示唆された。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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