2007 Fiscal Year Annual Research Report
アンジオテンシンII2型受容体の神経保護作用に注目した新しい神経疾患治療の研究
Project/Area Number |
19791000
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
茂木 正樹 Ehime University, 大学院・医学系研究科, 講師 (20363236)
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Keywords | レニン・アンジオテンシン系 / 脳梗塞 / 認知機能障害 / 多発性硬化症 / メタボリックシンドローム / 血管老化 / 神経保護療法 / アンジオテンシンII2型受容体 |
Research Abstract |
本年度はレニン・アンジオテンシン糸と認知機能低下・血管の老化・神経変性疾患に及ぼす影響について基礎的な検討を行った。まず、メタボリックシンドロームが認知機能に及ぼす影響について着目し、マウスに電撃回避試験を施行して認知機能を評価し、糖尿病のモデルマウスであるKKAyマウスや高食塩・高コレステロール食を負荷しだ野生型マウスで認知機能低下が誘導されることを示した。また、この認知機能低下の抑制にアンジオテンシンII1型受体(AT1)プロッカー(ARB)の投与が有効であることを証明した。このARBのの一部こアンジーンシンII2型受容体(AT2)の相対的活性化によるコビキチン・プロテアソーム系タンパクのMMS2が関連していることが示唆された(論文1,2)。さらに血管老化においてもAT1シグナルによる促進作用だけでなく、AT2の刺激により血管平滑筋細胞のMMS2が活性化され老化を軽減する作用があることをin vitroおよびin vivoで見出し、ARBによる血管老化抑制作用も示した(論文3)。血管老化は間接的に脳神経系への老化(機能低下)にも結びつくものであり、ARBによる脳神経障害の抑制に繋がる発見ど考えちれる。さらに臨床的な検討とじてぐ神経変性疾患患者の髄液中でのアンジオテンシンII濃度について検計したどころ、多発性硬化症再発患者の髄液中ではアンジオテンシンII濃度の有意な低下が認あられだ(論文4)。この磯序や意義などに関しては現在検計中である。以上の研究成果を論文報告(in pressも含刺激による脳神経保護に注目して治療への応用を含めさらに検討を進める予定である。
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Research Products
(15 results)