2009 Fiscal Year Annual Research Report
卵巣癌に対するpolysomal RNA vaccine の開発
Project/Area Number |
19791178
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
津田 尚武 Kurume University, 医学部, 助教 (60341351)
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Keywords | 癌ワクチン / RNA |
Research Abstract |
卵巣癌細胞株SKOV3のcell lyusateから抽出したpolysomal RNAをその比重により細分画して、その中でも特に、HER2-neu peptideE75特異的CD8陽性Tcellの誘導効果の高かったheavy polysomal RNA fractionを用いて、その刺激群と否刺激群にて細胞障害性試験Cr51 release assayを施行した。結果、heavy polysomalRNA fracion刺激群において、有意な細胞障害性を確認した。 また、標的細胞とheavy polysomal RNA刺激群において、その上清中に炎症性サイトカインであるIL-12高い産生がELISA法を用いた確認された。一方、比重の軽いlight polysomal RNA fracionにおいては同様にIL-12の産生を認めたが、heavy polysomal RNA fractionと比較してその産生能は軽度であった。 このpolysomal RNAの未熟樹状細胞での認識メカニズムにユビキチンが関与しているか否かを検討るために、free protein群,light polysomal RNA群,heavy polysomal RNA群を抽出しwestern blot法を用いて、抗ユビキチン抗体にて染色したところ、heavy polysomal RNA群において高いユビキチン化タンパクを認めた。これによう、polysomal RNAの樹状細胞での認識にユビキチン化が関与していることが示唆された。 今後はさらにユビキチン阻害剤を用して、樹状細胞でのpolysomal RNAの認識、成熟能に関連するユビキチン化に関してのblocking assayを検討する予定である。
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