2007 Fiscal Year Annual Research Report
可撤性義歯によるインプラントと天然歯の連結に関する実験的研究
Project/Area Number |
19791459
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
堀江 伸行 Keio University, 医学部, 助教 (80306810)
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Keywords | 可撤性義歯 / インプラント / 連結 / アタッチメント / 模型実験 |
Research Abstract |
現在のインプラント治療では、1歯に対して1歯以上埋入することが基本とされいる。しかし、高齢化社会の到来にともない、インプラント希望患者の高齢化で骨移植や多数歯埋入の手術に対しては全身的にも経済的にも困難な場合が多い。インプラント治療の需要が多くなったとはいえ、義歯安定剤の売り上げ総額が100億円を超えているという事実も我が国の大きな問題であり、可撤性義歯のニーズも衰えることはないと考える。本研究ではインプラント義歯において、義歯床を介してインプラントと天然歯を連結することが可能であるかを模型実験によって裏づけを行う。これにより今後、可撤性部分床義歯の設計にインプラントのオプションが追加でき、しいては顎骨の吸収を促進するペーストタイプの義歯安定剤のニーズを減少させられるのではないかと考える。 模型実験により、荷重時の補綴装置の垂直的変位量・支台歯の近遠心的変位量・支台歯の歪み量・インプラントの歪み量を測定し、アタッチメントの種類による違いおよび支持のみでのインプラントの利用と維持させた時との違い、その際の天然歯・インプラントに対する負荷の差異を明らかにする。また固定性の天然歯とインプラントの連結ブリッジとの違いも明らかにしていく。今年度は予算の関係上、実験装置の整備のみを行うにとどまり、本実験を行うことができなかった。測定システムのうた精密力量測定機(SV-950N)とひずみゲージをA/D変換するためのセンサインターフェイス(PCD-300A,PCD-320A)とダイナミックデータ集積ソフトウェア(DCS-100A)を購入したが、支台歯の近遠心的変位量を測定するためのCCD変位センサーを購入することができず、予備実験のみにとどまった。
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