2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791501
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
丸川 浩平 Kanazawa University, 医学部附属病院, 医員 (50444203)
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Keywords | 骨再生 / 人工骨 / α型リン酸三カルシウム / ハイドロキシアパタイト / 歯科インプラント / 顔面骨 / ウサギ |
Research Abstract |
平成19年度はまず国内外の学会参加等を通じ他施設の研究状況の情報収集等を行い、本研究を実施するための下地づくり、すなわち骨再生研究についての現状を踏まえつつ本研究計画の再検討を行った。その結果、より良好な骨の再生を得るにあたっては、いわゆる人工骨補填材料の応用が現在最も効率的と考えられた。そこで実際の動物実験ではまずこれら補填材料を生体とくに顎骨に応用した際の経時的変化を辿り、そのメカニズムを骨移植あるいは骨延長を行った場合と比較検討し、より効率的な用法を探索することとした。骨補填材料としてはα-TCP(α型リン酸三カルシウム)製剤およびHA(ハイドロキシアパタイト)製剤を選択した。実験動物は日本白色種家兎(雄、2.5kg)を使用し、実験グループをA)α-TCP群、B)HA群、C)コントロール群の3群に分けた。基本的には家兎の鼻背部を剃毛、切開、骨膜まで剥離し、慎重に骨削して鼻腔粘膜を損傷しないように小孔をあけ、鼻腔粘膜を骨面から剥離しつつ圧下させた状態で長さ8mm、直径2mmのチタン製スクリュー型インプラント体を植立した。すなわち骨面と鼻腔粘膜との隙間にスクリューが露出するようにし、小孔よりA)群ではα-TCP、B)群ではHAをスクリュー周囲に充填した。C)群はインプラントのみ植立し材料は充填しなかった。各群において手術後4、8、12週経過時に屠殺、当該部位について形態的・X線学的評価を行った。その結果、経時的な補填材料の骨組織への置換が示唆された。平成20年度はさらに組織学的評価、免疫組織化学的評価を加え、補填材料が骨組織に置換していくメカニズムを詳細に解析する予宇である。
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Research Products
(4 results)