2008 Fiscal Year Annual Research Report
職業を持つ2型糖尿病患者の就労と療養の両立に関する研究
Project/Area Number |
19791678
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
佐藤 三穂 Hokkaido University, 大学院・保健科学研究院, 助教 (00431312)
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Keywords | 2型糖尿病 / 勤労者 / 職業生活 / セルフマネジメント / 病い経験 / ライフスタイル |
Research Abstract |
前年度に行つた面接調査の結果をもとに質問紙を作成し、配票調査を行った2つの医療施設の外来に通院する2型糖尿病患者188名(就労者123名、未就労者63) の協力を得て実施した。質問内容としては、(1)職場特性、(2)糖尿病による仕事への影響、(3)職場や社会とのかかわり、(4)セルフケア行動、(5)メンタルヘルヌどにろいて尋ね、それらの実態の把握と関連性について検討を行った。また、未就労の糖尿病患者との比較からも就労している糖尿病患者の特徴を捉えた。 セルフケア行動との関連については、夜勤の頻度が多い人は食事療法の実行程度が低かった。過重負担が強い人、所定の時間外での勤務がい人において運動の実行程度が低く、未就労の糖尿病患者との比較においても就労している糖尿病患者は運動の実行程度が低かった。職場や社会とのわりにおいては、職場で糖尿病について公表している人は約8割であり、公表の程度は食事療法の実行に関連していた。社会関係における自主規制を行っている人は、就労者、未就労者ともに3〜4割しこれらの程度は就労の有無とは関連を示さなかった。また、糖尿病を持つことによる仕事への影響を感じている人は、良好なメンタルヘルスが保てていない結果であった。 結果発表としては、前年度行った面接調査の結果を日本糖尿病・教育学会(2008年9月)で学会発表を行った。今年度行った配票調査の結果については、今後、日本慢性看護学会(2009年7月)、国際学会(The First Asia-Pacific Conference on Health Promotion and Education、2009年7月)で学会発表を予定している。
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Research Products
(1 results)